太陽フレアでなぜ大規模停電が起こるのか?対策やいつ起こるのかについても紹介!

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「太陽フレアによって停電・通信障害・人工衛星被害などの被害が引き起こされる」と総務省が太陽フレアによる被害想定を公表しました。

さまざまな被害を生み出す太陽フレアですが、直近では2025年の7月頃に、比較的大きい被害が発生すると予想されています。

2025年7月には、100年に1回と言われるほどの大被害が起こるのではないかと想定されていますが、どのようなことが起こってしまうのでしょうか。

今回は、その被害の中でも私たちの生活に大きい影響のある大規模停電とその対策について紹介していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

太陽フレアによって大規模停電が起こる理由とは?

太陽フレアによって大規模停電が起こる理由とは?

『出典:Pixabay』

そもそもの太陽フレアとは、なにかご存知でしょうか。

太陽フレアとは

太陽フレアとは、太陽の表面、黒点周辺で起こる爆発現象のことを言います。

太陽と地球は、約1億5000万kmという距離がありますので、私たちの目からだと光っているようにしか見えませんが、太陽に近づくと、あちこちで爆発が起こっているのです。

太陽フレアが起こるメカニズムについて解明されていないのが現状ですが、黒点には強力な磁力が発生しており、黒点付近で生じることがわかっています。

そこになんらかの作用が加わることで、磁場が乱れ変化が起こり、周囲のガスに伝わっていくことで、爆発が起こると考えられているのです。

これまで紹介したように、太陽フレアは常に起こっているのですが、このことがどのようにして、大規模停電につながっていくのでしょうか。

太陽フレアがもたらす深刻な影響とは?

今回、総務省が公表した被害想定では、大規模な太陽フレアの発生が懸念されています。

この大規模な太陽フレアが起きると、深刻な影響がもたらされると考えられています。
爆発したガスから電波やX線、電子や陽子などの電気を帯びた粒子が飛び出し、それらが宇宙空間に移動、そして数日後には、地球に到達。
地球に到達すると、地球の磁場が乱されることで、通信障害や人工衛星の故障、そして大規模な停電が起きてしまうと想定されています。

そして太陽フレアが起きると、爆発したガスから電波やX線、電子や陽子などの電気を帯びた粒子が飛び出します。それらが宇宙空間を移動し2~3日後には地球付近に到達。地球周辺の磁気が乱されることで、通信障害や人工衛星の故障などさまざまな被害に繋がる可能性があるのです。

過去に発生した太陽フレアによる障害には以下のものがあります。

  • 通信障害
  • 電子機器のトラブル
  • GPSの不具合
  • 人工衛星トラブル
  • 大規模停電

太陽フレアの被害として一番有名なものに、カナダ:ケベック州の大規模停電(1989年3月13日)があります。

この大規模停電では、被害は600万人もいて、復旧するまでに9時間も要しました。

発生の原因としては、変圧器の故障によるものですが、もしこの規模の停電が日本で発生した場合には、人口の5%が影響を受けることになるとのこと。

また、2022年2月では、イーロンマスク氏が率いるスペースX社の衛星40基が太陽フレアの影響で機能が停止したというものもあります。

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太陽フレアによる大規模停電は「普通の停電対策」では難しい?!

大規模な太陽フレアの発生によって起こる大規模停電に対して、一体どのように対策すればいいのでしょうか。

総務省の報告書では、太陽フレアによる影響は次のように公表されています。

  • 携帯電話が最長で2週間使用できなくなる
  • GPSの機能が狂う(数十メートル単位の誤差)
  • 警察無線や防災無線が断続的に使用不可
  • 気象衛星の利用が制限、天気予報の精度が低下
  • 管制レーダーの精度が低下するため、航空機の運航休止や減便

上記のように、大規模な太陽フレアによって停電が発生した場合、普通の対策ではどうしようもないということがわかるかと思います。

太陽フレアが発生して、もし上記のような障害が起きるとすれば、スマートフォンやタブレットなどを充電する意味がなくなってしまいます。

総務省が公表している最長2週間の停電が起こった際に用意しておきたいものには以下があります。

  • 電気毛布や扇風機
  • 電気ポットやケトル
  • ポータブル冷蔵庫
  • LED照明
  • 大容量のポータブル電源
  • 複数台のポータブル電源とソーラーパネル

停電が起こった時に、寒暖に対応したり、飲食をするために、またそれらの電源確保として、ポータブル電源などが推奨されています。

ですが、太陽フレアの影響はポータブル電源にも及ぶ可能性がありますので、使用できないということもあり得ます。

そのため、ポータブル電源を選ぶ際は、できる限り最低限の機能しかないシンプルなものを選ぶようにしましょう。

また、このような障害を防ぐ手段として、電磁波遮断シートなどを使うことも効果的ですので、用意しておくといいかもしれません。

総務省が太陽フレアに関する被害想定などを公表したのは初めてということもあり、まだまだ具体的な対策については決まっていない状況です。

これから少しずつ話し合われていきますが、現時点では、「警報システムの導入」や「宇宙天気予報」「専門家の育成」などを整備することが予定されているようです。

大規模停電はいつ起こる?

大規模停電はいつ起こる?

『出典:Pixabay』

それでは、太陽フレアによる大規模停電はいつ起こるのでしょうか。

太陽には、活発な時期とおとなしい時期があり、およそ11年周期で繰り返しており、最も活発な時期を「極大期」、最もおとなしい時期を「極小期」と呼びます。

1755年から、太陽活動の周期に番号が付けられてきていて、極小期から次の極小期までを1周期。

そのため現在は、第25周期に入っているのですが、極大期は2025年7月に来ると予測されています。

この2025年7月付近で、先ほど紹介したような障害や大規模停電が起こると言われているのです。

まだ先のようで、すぐそこまで迫ってきているので、今のうちから情報を得て、対策しておく必要があるのかもしれません。

まとめ:太陽フレアによって大規模停電が起こる?対策やいつ起こるのかについても紹介します

総務省が初めて太陽フレアに関する被害想定を公表したことで、より現実味を帯びてきたように感じます。

  • 太陽の表面で起こっている爆発を太陽フレアと呼ぶ
  • 太陽フレアによって発生したガスなどが宇宙空間に放出
  • 数日かけて地球に到達
  • 通信障害・GPSや人工衛星のトラブル・大規模停電が発生
  • 大規模停電の予想最長は2週間
  • 国家規模で対策が必要
  • 対策はまだまだこれから

今回は、太陽フレアが発生することで起きる大規模停電について紹介してきましたが、いざ発生した時に慌てないように、今のうちから対策を考えておく必要があるのかもしれません。

今回ご紹介したことを参考にして、対策してみてください。

今後は、太陽フレアがもたらす通信障害や人工衛星の被害についても、特集していきたい思います。

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