防災ポーチとは、外出時に被災したことを想定し、常に持ち歩けるようにしておく小さな防災袋のことです。
自宅にきちんと防災セットを用意しておいても、いつどこで被災するかわかりません。
そこで、最低限の防災グッズを持ち歩けるようコンパクトにまとめたものを持ちあるく人が増えています。
この記事では防災ポーチのメリットやポーチの中身についてご紹介します。
防災ポーチの重要性とは
日本では今、自然災害が増えていると感じて、自宅に非常用袋や防災セットを常備している家庭が増えています。
家族が1週間生活できるだけの食料、寒さをしのぐ防寒着、いざという時の携帯トイレなどなど、防災に関する意識が高まっていると言えるでしょう。
しかし、災害はいつ起こるかわかりません。もし外出中に被災してしまったら?あなたは自宅まで無事にたどり着けるでしょうか?家には万全の準備があるのに、そこまで徒歩で1日かけて帰らなければならない・・・といった状況を考えてみてください。
手元に何があったら安心でしょうか?
防災ポーチは、被災直後のあなたを守るためのポーチです。
防災ポーチの中身の選び方 必需品の選定ポイント
防災ポーチには何を入れておくのが良いでしょう?
被災した時のことを考えると、食料や水・衣類・救急用品・非常用ラジオ・懐中電灯と、挙げ始めるとキリがありません。しかし、これらを毎日持ち歩くのは現実的ではありません。前述した通り、防災ポーチは外出中に被災した時に手元にあると安心なものを入れておくことが大切です。
これがあれば、一時的に危機を乗り切れる、避難所や自宅までたどり着けるだろうというものを用意しましょう。
では具体的に何があると良いか、オススメアイテムをご紹介します。
防災ポーチに入れておきたいアイテム10選
ここでは防災ポーチに入れて持ち歩きたいアイテムをご紹介します。あなたには何が必要かじっくり考えるきっかけにしてください。
モバイルバッテリー
もしもの時に、とても大切なのが情報です。どこで何が起きているのか、電車は動いているのか止まっているのか、どこへ行けば安全なのかスマホがあれば必要な情報の多くは手に入るでしょう。また、スマホに電源が入れば、暗闇で明かりを照らすことも可能です。スマホは常に携帯している方がほとんどですから安心ですね。
ただしそれは、スマホに電源が入れば、です。いざという時に電源が入らなければ役に立ちません。
防災ポーチには、あなたのスマホが最低1回はフル充電できる容量のモバイルバッテリーを入れておきましょう。
小銭
キャッシュレス化が進み、支払の全てをスマホで済ませているという方もいるかもしれません。しかし、災害時にスマホの支払いが使えるとは限りません。例えばネットが混戦したら?コンビニが停電したら?スマホによる電子決済は使えなくなるでしょう。
お財布に非常用の1万円札を挟んでいるというあなたも、災害直後に役に立つのは小銭かもしれません。連絡手段が途絶えた時に、公衆電話を見つけてもお財布に小銭がなかったという事態はよくある話です。
100円玉を何枚か、10円玉を何枚かなど決めて防災ポーチに常に入れて持ち歩くようにしましょう。
非常食
非常食と言っても、3日分のお水を持ち歩くというわけではありません。
例えば1時間、エレベーターに閉じ込められてしまったら?電車が止まって会社から自宅まで歩かなければいけないとしたら?
そんな場面を想定し、あると嬉しい非常食を持ち歩くようにしましょう。
カロリーメイトや飴・チョコレートなど、カロリーのある小さなものがオススメです。ただし、夏の暑い時期のチョコレートは避けた方が良いでしょう。
マスク
災害時はホコリや粉じんが舞っている場合があります。不特定多数の方が集まる避難所で長く過ごす可能性もあります。
個包装のマスクを何枚か持ち歩いておくと、粉じんや感染からあなたの身を守ってくれるでしょう。
手袋
あなたの手を守るため、更には寒さ対策としても効果を発揮する手袋は防災ポーチに入れておきたいアイテムです。
軍手や作業用手袋が望ましいでしょう。手のサイズにあった使いやすいものを入れておくと安心です。
また、これから購入するのであれば滑り止めの付いたものを選んでください。
応急セット
絆創膏や消毒液、常備薬は常に持ち歩きたいものです。普段から薬は持ち歩いているという方も、防災ポーチの中にも1回~2回分を入れておくと余裕ができるでしょう。
また、ちょっとした怪我をした時の応急処置ができる絆創膏や消毒液も小さなもので良いので持ち歩いておくと便利です。
防災用ホイッスル
災害時に瓦礫に挟まれて身動きが取れなくなってしまった時、声を出して助けを求めることは難しいです。
仮に声を出せる状況だとしても、助けが来るまで声を出し続けることは出来ません。
防災用ホイッスルは、身動きが取れない状態で自分の居場所を知らせるためや、身の危険を感じた時のSOSに役立ちます。
防災ポーチに入れやすい小さいタイプも多く販売されているので、1つ用意しておくと良いでしょう。
除菌シート
外出時に被災して意外に困るのが水が使えないことです。
飲み水は用意したとしても、手を洗ったり汚れを落としたり汗を拭いたりと、水を使いたい場面は想像以上に多いです。
そんな時に役立つのが除菌シートやウェットティッシュです。水を持ち歩くより軽く、使い道の多い除菌シートは防災ポーチに1つ入れておくと役に立つでしょう。
防災用アルミシート
自宅に帰れないまま夜を迎えてしまった時に役立つのが防災用のアルミシートです。羽織れば体温を守ってくれ、敷くことで地面からの冷えを遮断してくれます。
被災時の冷えは大敵です。アルミシートは軽く小さく折りたためるものが多いので、1枚は入れておくようにしましょう。
ポケットライト
スマホにライトがついている場合もありますが、できるだけスマホの充電を減らさないために、小さなライトがあると便利です。
室内でも明かりがついていないと暗い部屋も多く、暗い中での移動は危険が伴います。被災時の移動には、ポケットライトが役立ちます。
自宅で被災した際に役立つアイテムを紹介
ポーチ以外にも用意しておくべき必需品
防災ポーチ以外にも用意しておくべき必需品は、非常食や水、ラジオ、懐中電灯などがあります。
非常食は長期保存が可能なものや栄養価の高いものを選ぶことが重要です。
水は災害時には供給が途絶える可能性があるため、一人一日あたり2リットルを確保するようにしましょう。
また、ラジオや懐中電灯は停電時に情報収集や照明として役立ちます。
さらに、念のために予備のバッテリーや充電器も用意しておくと安心です。
これらの必需品を備えておけば、災害時に備えることができます。
本ブログでは、ポータブル電源の重要性と選び方のポイントをご紹介しています。こちらの記事も参考にしてください。
家族全員分の防災グッズを準備しよう
災害が発生した際、家族全員が安全を確保するためには、防災グッズの準備が欠かせません。地震や台風などの自然災害は突然訪れるものであり、避けることはできません。そのため、家族全員が一人ひとりの必要な物品を持っていることが重要です。
大きなリュックに家族全員分を詰め込むのではなく、1人1つのリュックを用意し、準備しておくことが大切なのです。
防災グッズには非常食や飲料水、ラジオや懐中電灯、救急用品などが含まれます。家族全員が自分の持ち物を確認し、必要なものを揃えることで、災害時にお互いを助け合いながら安全な場所へ避難することができます。
家族全員分の防災グッズを準備することで、いざという時に冷静に対応することができるだけでなく、家族の絆も深まることでしょう。
忘れがちな防災アイテムのリスト
防災ポーチを持ち歩く習慣を
この記事では防災ポーチとは何か、また防災ポーチに入れておきたいアイテムな何かをご紹介しました。
防災ポーチを持ち歩く習慣をつけることは、災害時に自分自身や周囲の人々の安全を守るために非常に重要です。
防災ポーチは普段から持ち歩くことで、日常の備えとしても役立ちます。地震や洪水などの災害が起こる可能性は誰にでもあるため、防災ポーチを持ち歩く習慣を身につけることであなた自身と大切な人を守りましょう。