耐震マットをご存知でしょうか。
耐震マットとは、地震発生時に建物の揺れを吸収するための特殊なマットのことです。
地震対策に使われることが多いのですが、一見、大きな地震でも役に立つの?と疑いたくなるようなマットに見えます。
実際、耐震マットの効果はどの程度あるのでしょうか?大きな地震が発生した時に、私たちを守ってくれるのでしょうか?
この記事では耐震マットの効果について解説します。また、耐震マットと併用したい耐震グッツも紹介しますので是非参考にしてください。
備えあれば憂いなし・・地震災害の増えてきた今、正しい知識で備えておきたいですね。
耐震マットとは何か
耐震マットとは、家具や家電の転倒防止に用いられるジェル状のマットです。
防災グッズのひとつで、その柔軟性によって揺れを緩和し、建物の耐震性を向上させる役割を果たします。
転倒防止マット、耐震シートといった名称で売られていることもあります。
耐震マットは、地震時に発生する振動や揺れを吸収することで、家具の転倒を防いでくれます。大きさは大小さまざまです。大きな特徴として穴をあけるなど建物に傷をつけることがないため、賃貸住宅でも気軽に使用できることがあげられます。
そのため、地震対策の一環として、多くの建物で利用されています。
耐震マットの効果について
地震大国と言われる日本では、建物自体の耐震化が進み、大きな地震が起きても建物崩壊のリスクはだいぶ下がっています。
しかし、建物の中はどうでしょう。重い家具や家電も、大きな地震がくればひとたまりもありません。
驚くスピードで動いたり倒れたり、私たちを傷づける凶器となります。倒れた家具がドアを塞げば、逃げることも出来なくなるでしょう。
家具の転倒防止には、耐震マットが効果的な役割を果たしています。耐震マットは、地震や揺れによる家具の転倒を防ぐために設計されています。
耐震マットは、しっかりとした素材で作られており、家具の底面や脚の下に敷くことで、地震時でも家具が安定した状態を保つことができます。
また、耐震マットは振動を吸収する性質も持っており、地震時の揺れを軽減する効果もあります。そのため、耐震マットを使用することで、家具の転倒や倒壊を防ぐことができるだけでなく、住宅内の安全性を向上させることができます。
地震は実際に経験してみないと、対策の重要性に意識が向きにくいと考える人も多いでしょう。しかし私たちは過去の事例から学ぶことができます。本ブログでは、阪神・淡路大震災の被害の大きさをご紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
耐震マットの使用方法や注意点
耐震マットは正しく使わなければ効果が半減してしまいます。ここで耐震マットの正しい使い方や使用時の注意点をご紹介しましょう。
耐震マットは家具の下に敷くことで、地震や揺れによる転倒を防止します。マットはしっかりと家具の下に敷き、家具の脚とマットがしっかりと接触するようにします。
また、固定したい家具の大きさにあったマットを使用することも大切なポイントです。大きな家具や重い家具の場合は、複数の耐震マットを使用しても良いでしょう。
さらに、耐震マットは定期的に点検し、劣化や破損がないか確認することも大切です。万が一、耐震マットが劣化している場合は早めに交換することで、安全性を確保することができます。家具の転倒を防止するためには、適切な耐震マットの使用方法を守り、定期的な点検を行うことが必要です。
固定したい家具にあったサイズを選ぶ
定期的に点検する
耐震マットの選び方を紹介
耐震マットは100円ショップでも手に入りますが、高いものでは数千円のものもあります。どれも同じというわけではありません。
耐震マットを選ぶポイントは、大きく3つあります。
2. サイズ
3. 素材や耐久性
粘着力や伸縮性が強い耐震マットを使うことで、大きな揺れにも効果を発揮します。一方、粘着力や伸縮性が弱い耐震マットでは、大地震で家具が転倒するリスクが高まります。
特に大きな家具を固定する場合には、粘着力や伸縮性が強い耐震マットを選びましょう。
次に、家具の大きさや重さに合ったサイズを選ぶことが必要です。耐震マットは数センチ四方の小さなものから、A4サイズ程度の大きなものまで様々な大きさが用意されています。
小さくても効果の高い耐震マットはありますが、大型家具で底面が広いものを固定する場合は、大きなサイズの耐震マットが安心です。
耐震マットは耐荷重が決められているので、家具の重さにあったタイプを選んでください。
また、耐震マットの素材や耐久性も重要なポイントです。耐震マットは長期間使用されることが予想されるため、耐久性が高く、劣化しにくい素材を選ぶことが望ましいと言えるでしょう。
おすすめの耐震マット4選
耐震マットと併用したいオススメ耐震グッズ
耐震マットは床や机の下に敷くことで、地震時に家具が滑りにくくなりますが、耐震グッズを併用することで、さらなる安全性が得られます。例えば、家具を壁や床に固定することで、地震時に倒れるリスクを減らすことができます。また、棚の補強によって物が落ちることを防ぐことも可能です。
ここで、耐震マットと併用したいオススメ耐震グッズをご紹介しましょう。
オススメ耐震グッズ: 家具用アンカー
アンカーとは、建物に固定するための頑丈な鋲のことで、家具をしっかりと壁に固定することができます。
家具の倒れによる事故やけがを防ぐために、特に子供やペットのいる家庭では重要なアイテムです。さまざまなサイズや形状のアンカーが市販されており、家具の種類や大きさに合わせて選ぶことができます。
L字金具やベルト式の転倒防止器具も家具用アンカーのひとつです。家具をしっかりと固定することは出来ますが、壁に穴をあける必要があるため賃貸住宅での利用は事前に大家さんに相談が必要となるでしょう。
オススメ耐震グッズ:コーナーガード
コーナーガードは、家庭やオフィスなどの室内でよく見られる角の部分に取り付けられる保護アイテムです。
家具自体は固定されていても、室内が散乱してしまった地震後に避難する際、家具の角にぶつかって怪我をするケースが増えています。
特に幼児や高齢者などが家具の角にぶつかることでケガをするリスクを低減するために使用されます。柔らかい素材で作られており、衝撃を吸収することで怪我の予防に役立ちます。
さまざまな形状やカラーがあり、インテリアに合わせて選ぶこともできます。また、取り付けも簡単で、両面テープやネジなどを使って壁や家具に固定することができます。コーナーガードは安全面を考慮した生活空間作りに欠かせないアイテムと言えるでしょう。
オススメ耐震グッズ:突っ張り棒型転倒防止器具
突っ張り棒型転倒防止器具は、転倒防止のために使用されるアイテムの一つです。この器具は、突っ張り棒を家具と天井に固定し安定性を確保します。家庭やオフィスなどで使用されることが多く、大きな家具の転倒予防に耐震マットと併用すると効果的です。
突っ張り棒型転倒防止器具は、簡単に取り付けることができるため、手軽に安全対策を行うことができます。さまざまなサイズやデザインがあり、インテリアにも馴染みやすいです。
家具の転倒事故を防ぐためには、適切な場所に適切なサイズの突っ張り棒型転倒防止器具を設置することが重要です。
オススメ耐震グッズ:扉ストッパー
地震対策の一環として、家具の扉ストッパーをつけることが重要です。
家具を固定することで、地震時の家具転倒を防いでも、家具の扉が簡単に開いてしまうと中のモノが飛び出してくる危険があります。扉自体が急に開くのも危険が伴います。
地震が発生した際には、揺れによって食器棚の扉が開いてしまい、中の食器やグラスが落ちて割れてしまう可能性があります。食器棚から飛び出した食器が床に散乱し、裸足で歩いたために足の裏に怪我をしたという事例も少なくありません。
しかし、扉ストッパーをつけることで、揺れによる扉の開きを防ぐことができます。地震対策を考える際には、食器棚など家具の扉にもしっかりと対策を施すことを忘れないようにしましょう。
地震対策としての耐震マットの重要性
地震対策に重要な耐震マットと、併用したい耐震グッズをご紹介しました。
地震発生時における家具の転倒防止には、耐震マットの使用が重要です。地震の揺れによって家具が倒れると、人々や貴重な家具が損傷を受ける可能性があります。
しかし、耐震マットを使用することで、地震時の揺れを吸収し、家具の転倒を防ぐことができます。
また、耐震マットは他の耐震グッズと併用することで、更に高い効果が期待できます。いつ起きてもおかしくない、いつ起こるかわからない地震の発生に備えて、耐震マットの重要性を再確認しましょう。